犬の噛み癖のしつけ方|原因を正しく理解し愛犬と安心して暮らすための完全ガイド

犬の噛み癖に悩む飼い主さんは少なくありません。「甘噛みだから大丈夫」「そのうち治るだろう」と思っていたら、成犬になっても噛む行動が続いてしまった、というケースも多く見られます。噛み癖は放置すると事故やトラブルにつながる可能性があり、早めの対応がとても重要です。この記事では、犬が噛む理由を正しく理解したうえで、噛み癖のしつけ方をタイプ別に解説します。それぞれの対処法や、やってはいけないNG対応についても詳しく紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

噛み癖は、3つに分類する事ができる

噛み癖は、細かく3つに分類する事ができます。

 

  1. 「調査型」・・・新しいものを見つけると何でもとりあえず噛んでしまう
  2. 「遊び型」・・・相手との対象物の引っ張り合いなどで楽しむ
  3. 「攻撃型」・・・気に入らないと噛み付いてしまう

 

それぞれの噛み癖に対してしつけ方が異なります。詳しく見ていきましょう。

調査型の噛み癖のしつけ方|子犬に多い「確認行動」を正しく教える方法

おもちゃを噛む犬

「手を差し出すと噛む」「服の裾や指先をカプッとする」このような噛み方は、攻撃ではなく調査型の噛み癖である可能性が高いです。調査型の噛み癖は、主に子犬期に見られる行動で、世界を理解するための“確認行動”のひとつです。正しく対応すれば、大きな問題に発展することはほとんどありません。

 

調査型の噛み癖とは?

調査型の噛み癖とは、

  • 軽く噛む
  • すぐに離す
  • 噛みながら様子をうかがう

といった特徴を持つ行動です。

 

犬にとって「噛む=手で触る」ような感覚であり、悪意や攻撃性はありません。

 

調査型の噛み癖が起こる原因

  1. 口で世界を学んでいる
  2. →犬は手が使えないため、口を使って物の硬さ・感触・安全性を確認します。

  3. 好奇心が旺盛
  4. →新しい人、物、音に対して「これは何だろう?」という気持ちで噛みます。

  5. 人の反応を見ている

→噛んだときに人が驚いたり、笑ったりすると、それが学習につながることもあります。

 

調査型の噛み癖の正しいしつけ方

  1. 過剰なリアクションをしない
  2. →軽く噛まれても、騒がず冷静に手を引きます。大げさな反応は「面白い行動」と誤学習される可能性があります。

  3. 触れてほしい行動を教える
  4. →噛まずに匂いを嗅げた、鼻でツンと触れた、という行動をしっかり褒めましょう。

  5. 噛めるおもちゃを常に用意する

→噛みたい欲求そのものは自然なため、噛んでよい対象を明確にします。

 

調査型でやってはいけないNG対応

  • いきなり叱る
  • 手を引っ込めて逃げる
  • 口を押さえる

これらは不安や混乱を生み、逆効果になります。

遊び型の噛み癖のしつけ方|興奮コントロールがカギになる理由

テを噛もうとする犬
「遊んでいると急に噛む」「テンションが上がると手を狙う」このようなケースは、遊び型の噛み癖が原因であることがほとんどです。遊び型の噛み癖は、エネルギーと興奮がコントロールできていない状態で起こります

 

遊び型の噛み癖とは?

遊び型の噛み癖は、

  • 興奮時に起こる
  • 走り回りながら噛む
  • 表情は楽しそう

という特徴があります。

 

悪意はありませんが、放置すると噛みが強くなりやすいタイプです。

 

遊び型の噛み癖の主な原因

  1. 興奮レベルが高すぎる
  2. →特に若い犬や運動量の多い犬種に多く見られます。

  3. 手を使った遊びが多い
  4. →手でじゃらす、追いかける遊びは噛み癖を助長します。

  5. 発散不足

→運動や刺激が足りないと、遊びの中で爆発します。

 

遊び型の噛み癖のしつけ方

  1. 噛んだ瞬間に遊びを終了
  2. →「噛んだら終わり」を一貫して伝えます。静かに立ち上がり、その場を離れるのが効果的です。

  3. 興奮しすぎない遊びを選ぶ
  4. →知育トイ、引っ張りっこ(ルール付き)、トレーニング遊びがおすすめです。

  5. クールダウンの習慣を作る

→遊び、休憩、落ち着く、という流れを毎回作りましょう。

 

遊び型でやってはいけないNG対応

  • 興奮して追いかける
  • 大声を出す
  • 噛まれても遊び続ける

これらは「噛むともっと楽しい」と学習させてしまいます。

 

攻撃型の噛み癖のしつけ方|叱らず安全を最優先に考える対処法

噛みつこうとする犬

唸る、威嚇する、出血するほど噛む。このような行動は、攻撃型の噛み癖に分類されます。攻撃型の噛み癖は、非常に慎重な対応が必要で、間違ったしつけは危険を伴います

 

攻撃型の噛み癖とは?

攻撃型の噛み癖は、

  • 明確な防衛・攻撃意思がある
  • 唸りや歯を見せる行動を伴う
  • 特定の状況で起こる

という特徴があります。

 

攻撃型の噛み癖の原因

  1. 恐怖・不安
  2. →逃げ場がない、過去の怖い経験が引き金になることが多いです。

  3. 資源防衛
  4. →食べ物・おもちゃ・寝床を守るための噛みです。

  5. 痛み・体調不良
  6. →体に触られたときだけ噛む場合は要注意です。

  7. 体罰や強制的なしつけ

→過去の経験が原因で、人を信用できなくなっています。

 

攻撃型の噛み癖への対処法

  1. 噛む状況を徹底的に避ける
  2. →噛む場面・人・行動を記録し、再現しないことが重要です。

  3. 無理に触らない・近づかない
  4. →犬の「嫌だ」というサインを尊重します。

  5. 専門家と連携する

→ドッグトレーナー、獣医師(行動診療)にサポートをお願いする。

 

絶対にやってはいけないNG対応

  • 力で押さえつける
  • 威嚇し返す
  • 叱って服従させようとする
  • 自己判断で改善しようとする

これらは事故のリスクを高めます。

 

噛み癖タイプ診断チェックリスト|あなたの愛犬はどのタイプ?

棒を噛む犬

原因を間違えると、しつけがうまくいかないだけでなく、噛み癖が悪化することもあります。まずは、愛犬の行動に最も近い項目をチェックしてみましょう。

 

【A】調査型の噛み癖チェック
  • 指や手を軽く噛むが、すぐに離す
  • 噛むときに力がほとんど入っていない
  • 噛みながらこちらの反応をうかがう
  • 初めて見る物・人に対して噛みやすい
  • 子犬である
  • 噛む前後で興奮していない
  • 噛むというより「口で触っている」感じがする

 

「はい」が多い場合
調査型の噛み癖の可能性が高いです。好奇心による確認行動で、深刻な攻撃性はありません。

 

【B】遊び型の噛み癖チェック
  • 遊んでいる最中に噛むことが多い
  • 興奮すると噛みが強くなる
  • 走り回りながら手や足を狙う
  • 噛むときの表情が楽しそう
  • 運動不足の日ほど噛みやすい
  • 手を使った遊びが多い
  • 噛んでも遊びを続けると、さらに噛む

 

「はい」が多い場合
遊び型の噛み癖の可能性が高いです。興奮コントロールと遊び方の見直しが必要です。

 

【C】攻撃型の噛み癖チェック
  • 唸る・歯を見せるなどの威嚇がある
  • 噛む前に明らかな緊張サインが出る
  • 出血するほど強く噛んだことがある
  • 特定の状況(触られる・近づくなど)で噛む
  • 食べ物や物を守ろうとして噛む
  • 噛んだ後も興奮や緊張が続く
  • 叱るとさらに攻撃的になる

 

「はい」が多い場合
攻撃型の噛み癖の可能性が高く、注意が必要です。自己判断でのしつけは危険な場合があります。

まとめ

犬の噛み癖は改善が可能な問題ですが、時間と努力が必要です。忍耐強く、愛情を持って犬と向き合い、コミュニケーションを深めることで、噛み癖の問題を克服することができるでしょう。

 

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