犬のしつけができない人の特徴10選

犬のしつけは飼い主にとって重要な課題ですが、中にはしつけがうまくできない人もいます。この記事では、「犬のしつけができない人の特徴」を紹介します。一貫性の欠如や威圧的な態度、愛情と厳しさのバランスの欠如など、しつけにおけるポイントを外している人は要チェックです。もし犬のしつけがうまくいかない場合は、この記事を参考にしてみてください。

 

1.一貫性が欠如している人

犬のしつけにおいて最も重要なのが「ルールの一貫性」です。
しかし、

  • 今日はソファに乗ってもOK
  • 昨日はダメと言ったのに今日は許す
  • 家族によって言うことが違う

このような状態では、犬は何が正解なのか分からなくなります。

 

犬は「その場の空気」ではなく、「繰り返し起こる結果」で学習します。ルールが日替わり・人替わりでは、覚えられないのは当然です。

 

2.威圧的な態度をとる人

大声で怒鳴る、叩く、にらみつけるなどの威圧的なしつけは、一見「言うことを聞いている」ように見えても、実際は恐怖で萎縮しているだけです。

 

恐怖を使ったしつけは、

  • 信頼関係の崩壊
  • 噛みつきや逃避行動
  • 問題行動の悪化

を招きやすく、長期的には逆効果です。

 

犬は「怖い人」ではなく、「安心できる人」の言葉を聞きます。

 

3.愛情と厳しさのバランスが欠けている人

甘やかしすぎる人も、厳しすぎる人も、しつけがうまくいきません。

  • かわいそうで注意できない
  • 要求吠えにすぐ応じてしまう
  • 逆に、少しの失敗も許さない

どちらかに偏ると、犬は混乱します。

 

大切なのは、普段は愛情深く、ダメなことは淡々と止めるというバランスです。

 

4.タイミングの悪い褒め方や叱り方をする人

犬の学習は「行動の直後」にしか成立しません。

  • 数分後に褒める
  • 別の行動をしている最中に叱る
  • 原因と結果がズレている

これでは犬は「何を褒められたのか」「何がダメだったのか」を理解できません。

 

基本は、

  • 良い行動=即褒める
  • ダメな行動=その瞬間に止める

これだけでもしつけの成功率は大きく変わります。

犬の褒め方と叱り方の詳細は以下の記事を参考にしてください。
⇒ 犬の正しい褒め方
⇒ 犬の正しい叱り方

 

5.犬の行動を理解していない人

犬の行動には必ず理由があります。

  • 吠える=不安、要求、警戒
  • 噛む=恐怖、興奮、ストレス
  • 言うことを聞かない=理解できていない

これを「わがまま」「反抗的」と人間の感情で判断してしまうと、対応を間違えます。

 

犬の行動は感情と環境の反映です。行動の背景を理解しない限り、正しいしつけはできません。

 

6.忍耐力がない人

しつけは「一発で覚えさせるもの」ではありません。

  • 何回言ってもできない
  • すぐ結果を求める
  • 途中で方法を変える

こうした姿勢では、犬も混乱し、学習が進みません。

 

犬のしつけに必要なのは、根気・繰り返し・待つ力です。これは才能ではなく、意識すれば誰でも身につけられます。

 

7.知識不足の人

「昔はこうだった」「なんとなく聞いたことがある」その情報、今の犬に合っていますか?

 

犬のしつけは年々アップデートされています。罰中心の方法から、ポジティブトレーニングへと主流は変わっています。正しい知識がないまま自己流で進めると、良かれと思った行動が逆効果になることも少なくありません。

犬のしつけ方に関しては、以下のカテゴリーを参考にして下さい。
⇒ 犬のしつけ方一覧

 

8.コミュニケーション不足の人

犬はコミュニケーションを通じて指示を理解します。しかし、犬のしつけができない人は、犬の気持ちを正しく理解することができず、適切な指示やフィードバックを与えることができません。犬のしつけには飼い主との良好なコミュニケーションが欠かせません。

 

散歩が短い、遊ばない、声をかけない。こうした状態では、犬との信頼関係は築けません。犬は「飼い主と関わりたい」生き物です。日常のコミュニケーションが不足していると、しつけ以前に話を聞く関係性ができていません。しつけは、信頼関係の上に成り立ちます。

 

9.犬種に合ったしつけの知識がない人

犬種によってしつけの方法や必要な運動量が異なります。犬種に合ったしつけを行わない人は、犬の行動問題を引き起こす可能性があります。

犬種別のしつけ方に関しては、以下のカテゴリーを参考にして下さい。
⇒ 犬種別のしつけ方一覧

 

10.犬の信頼を得ていない人

最終的に、しつけがうまくいかない最大の理由はここです。

  • この人のそばは安心できる
  • この人の指示は分かりやすい
  • この人と一緒にいると楽しい

そう感じている犬は、自然と飼い主の言葉を聞くようになります。

 

しつけとは「支配」ではなく、信頼関係の結果です。

犬のしつけがうまくいかない人向け 改善チェックリスト【セルフ診断】

以下の項目で、当てはまるものにチェックを入れてみてください。

 

@ ルール・一貫性チェック

  • 日によって「OK/NG」が変わることがある
  • 家族でしつけルールを共有していない
  • 犬の行動に、その場の感情で対応してしまう

 

A 接し方・態度チェック

  • 大きな声で叱ってしまうことがある
  • つい威圧的な態度を取ってしまう
  • 叱ったあと、犬が萎縮していると感じる

 

B 愛情と厳しさのバランスチェック

  • かわいそうで注意できない
  • 要求されるとつい応じてしまう
  • 逆に、少しの失敗でもイライラしてしまう

 

C 褒め方・叱り方のタイミングチェック

  • 行動から少し時間が経ってから褒めている
  • 何に対して叱っているのか分からなくなることがある
  • 犬が「キョトン」とした顔をすることが多い

 

D 犬の行動理解チェック

  • 吠える・噛むのを「わがまま」だと思っている
  • なぜその行動をするのか考えたことが少ない
  • 問題行動=性格の問題だと思っている

 

E 忍耐力チェック

  • 何度も同じことを教えるのがつらい
  • すぐ結果が出ないと不安になる
  • 途中でしつけ方法を変えてしまう

 

F 知識チェック

  • しつけ方法は自己流が多い
  • 情報源が昔の常識のまま
  • 「なんとなく」で判断していることが多い

 

G コミュニケーションチェック

  • 散歩や遊びが作業になっている
  • 犬と目を合わせて話すことが少ない
  • 1日の中で、犬と向き合う時間が短い

 

H 犬種理解チェック

  • 犬種の特性をよく知らない
  • 他の犬と同じ方法でしつけている
  • 犬の得意・不得意を考えていない

 

I 信頼関係チェック

  • 犬が自分の指示を避けることがある
  • 呼んでも来ないことが多い
  • 犬が緊張していると感じることがある

 

チェック数別|改善の目安

チェックが0〜5個
良い方向に進んでいます
少しの修正で、しつけはさらに安定します。

 

チェックが6〜15個
改善ポイントがはっきり見える段階
やり方を見直すだけで、犬の反応が変わり始めます。

 

チェックが16個以上
しつけがうまくいかない原因は“犬”ではありません
基礎から見直すことで、大きく改善できる可能性があります。

チェックが多い人向け リセット改善プラン【ステップ形式】

しつけがうまくいかないときは、あれこれ試すより「立ち止まって整え直す」ことが近道です。以下のステップを、上から順に進めてください。

 

STEP1|しつけを一度“止める”

目的:混乱をリセットする

 

▼やること

  • これまでの細かい注意・指示を一旦やめる
  • 叱るしつけは全てストップする

 

▼ポイント

  • 教え直す前に「静かな状態」を作る
  • 犬をこれ以上混乱させないことが最優先

⇒ この段階では、良し悪しを判断しません。

 

STEP2|ルールを最小限に絞る

目的:犬が理解できる土台を作る

 

▼やること

  • 「絶対にダメなこと」を3つだけ決める:例)飛びつき/噛みつき/要求吠え
  • 家族全員で同じ対応をする

 

▼ポイント

  • ルールは少ないほど守れる
  • 迷ったら「安全・生活に直結するか」で判断

 

STEP3|叱らない対応に切り替える

目的:恐怖を取り除き、安心感を作る

 

▼やること

  • 大声・怒鳴る・威圧をやめる
  • ダメな行動は無言で環境調整

(距離を取る/物を片付ける)

 

▼ポイント

  • 犬は「静かな一貫対応」で学習する
  • 感情を乗せないのがコツ

 

STEP4|正解だけを教える

目的:「何をすればいいか」を伝える

 

▼やること

  • 良い行動が出た瞬間に褒める
  • 「いい子」「上手」など短く

  • 1日5回褒められればOK

 

▼ポイント

  • 褒める=教える
  • おやつは補助、声が基本

 

STEP5|犬の行動を観察する

目的:問題行動の原因を知る

 

▼やること
吠える・落ち着かない場面を観察

  • いつ
  • どこで
  • 何の直後か

 

▼ポイント

  • 直そうとしない
  • 「なぜ?」を考えるだけで十分

 

STEP6|伝え方をシンプルにする

目的:指示を分かりやすくする

 

▼やること

  • 指示語は1つだけ
  • 「お座り」「待て」

  • 1回言って反応がなければ終了

 

▼ポイント

  • 何度も言うほど聞かなくなる
  • 短く・一貫して

 

STEP7|楽しい時間で信頼を回復する

目的:「この人といると安心」を作る

 

▼やること
しつけ目的でない時間を10分作る

  • 遊ぶ
  • ゆっくり散歩
  • 撫でる

 

▼ポイント

  • 指示・評価は禁止
  • 共有するのは「楽しい気持ち」

 

STEP8|小さな変化を確認する

目的:成功体験を見つける

 

▼やること
1週間前と比べて変わった点を探す

  • 吠えが減った
  • 落ち着く時間が増えた
  • 目が合うようになった

 

▼ポイント

  • 完璧を求めない
  • 「少し良くなった」で十分

 

このステップで一番大切なこと

このステップは、犬をしつけ直すためのものではありません。

  • 犬が安心できる
  • 飼い主が落ち着く
  • 信頼関係を作り直す

ための土台作りが目的です。

まとめ

犬のしつけができない人の特徴を紹介しましたが、これらに気をつけることで、愛犬とより良い関係を築くことができるでしょう。愛犬とのコミュニケーションを大切にし、理解と愛情をもって接することが、良いしつけの基本です。犬という動物を深く理解し、彼らの言語で対話する視点を持つことで、驚くほど状況は改善します。大切なのは、犬の行動の裏にある心理を学び、一貫した態度で向き合うことです。

 

 このエントリーをはてなブックマークに追加 
このページの先頭へ戻る